こんにちは、ろっしーです。
色んなサービスで生活に役に立つ生協(生活共同組合)。

我が家は食材の宅配でお世話になってます。
便利な生協ですが、利用するには組合に入る必要があります。
組合に加入する時に必要なのが「出資金」。
この出資金について、世間では勘違いをされている方が多いようです。

生協ってお金かかるんでしょう?

会費みたいなの毎月取られるなら使えないな・・・
こう思ってる方がたくさんいらっしゃいます。
確かに生協を利用するのにはお金が必要です。

何のお金が必要なの?
簡単に説明すると次の通り。
- 生協の利用は組合に加入が必要
- 加入時に組合に出資しなければならない

この「出資金」は、入会金や年会費とは違いますよ!
今回は出資金について正しく知っていただきたくて記事にしました。
- 生協の出資金とは
- 出資の方法や金額
- 出資金の返還
- 出資金のリスク
できるだけ細かく、詳しく解説していきます。

これを読めば全部わかるよ!
「クリックしてジャンプ」からお好きなページに飛べますので、気になる項目へ飛んでください。
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出資金を正しく知ろう
最初に生協の出資金について、まずは正しい内容を見ていきましょう。
出資金とは、読んで字のごとく生協に利用者が出資するお金のこと。

どうして出資が必要なのかわからない・・・
ここからみていきましょう。
まず下のイラストを御覧ください↓↓↓

画像 日本生活共同組合連合会より
生協は「生活協同組合」の略で、数ある「協同組合」の一つです。
消費者一人ひとりがお金(出資金)を出し合い組合員となり、協同で運営・利用する組織です。
つまり組合に加入している組合員全ての人が利用する団体に出資し、その出資金が生協のサービス全てに運用されているのです。
生協には食材の宅配以外にも、保険や店舗での販売、斎場など生活に密接したサービスを行っています。それら全てが出資金によって運営されています。

逆に言えば生協のサービスを利用するには、出資金を払って組合員になるしかないんですね!
ここで最も気になる事を先に書きます。
生活協同組合は「共同出資法」という法律の基で運営されており、国(行政庁)が生協の事業内容を監視しているので急な破綻は考えにくいですが。
では出資する金額や方法などを詳しく深堀りします。
出資金の単位
出資金の単位は「口(くち)」で、1口あたりの金額は100円~2000円となります。
生活共同出資法という法律により、原則として1口でも出資すれば生協の利用は可能ということになります。
例がこちら↓↓↓
名前 | 金額 | 加入時 | 出資上限 |
---|---|---|---|
コープこうべ | 100円/1 口 | 10口以上 | 10000口(100万円) |
コープみらい | 500円/1 口 | 1口以上 | 組合員の総出資口数の1/4 |
エフコープ | 1000円/1 口 | 1口以上 | 組合員の総出資口数の1/4 |
※出資の上限も、生活共同出資法により「出資の上限は組合員の総出資口数の1/4」と定めてあるため最高でもここまで。この場合とんでもない高額なので実質は上限無しです。
ただし、各団体によって1口あたりの金額や目標の出資金額や口数があるため、詳しくは利用する団体に確認が必要です。
出資の方法
出資の方法も各団体によって違いますが、大きくは次の通り。
- 加入時に払う
- 加入時に最低1口払い、目標金額まで増資
- その他、増資のタイミングは様々

我が家の場合(コープあいち)は食材の宅配の利用。
加入時に1口と、後は毎回の注文時に数百円を目標出資額まで増資しました。

加入時に1部、後は分割の出資にしている団体がほとんどですね。
出資する金額
出資金の1口あたりの最低金額や口数は、利用する団体によって違います。
ほとんどが100円~500円で、中には1000円~2000円のところも。
前述しましたが、生活共同出資法により最低1口は出資が必要です。

どれくらいまで出資できるの?
これも共同組合出資法により、組合員の総出資口数の4分の1が上限と定められてます。
これがMAXで、団体によっては100万円~500万円と金額を決めている所もあります。
なぜ最高出資金額を書いたかは後述しますが、実は生協の出資金は利回りがお得なんです。

銀行預金の金利ってどれくらい??

大手の銀行金利は0.001%!
もう無いに等しいですね!
冒頭でも書きましたが、出資金は最終的に返ってきます。

銀行に預けるよりも、生協に出資していた方が実は得なんだね!
出資金は戻るのか
これは最も大事なところなので、冒頭でも書いてありますがもう一度。
ただし、特別な理由を除いてですが。

特別な理由って何?
特別な理由とは、一般で言うところの倒産のこと。
生協の加入団体が経営破綻したときです。
行政庁がチェックしている団体なので、まず経営が破綻するなんて考え難いんですが。
可能性はゼロではないので。
出資金は増えるのか

出資したお金は増えないの?
生協は普通の株式や有限の会社と違い非営利団体です。
通常の会社だと、利益は会社に計上され株主などに還元されます。
生協は発生した利益(余剰金)は配当金と言い組合員に還元されます。

次は配当金について詳しく説明します!
配当金の金額
配当金は次の式で算出されます。
この配当率は年度や各団体によって変わってきます。
大体の目安ですが、年率0.2%~0.5%くらいです。
例がこちら ↓↓↓
出資金が10000円、年率0.1%の場合
10000×0.1%=10円
ここから所得税(20%)と復興特別所得税(0.42%)が引かれて
10-(10円×20.42%)=7.958円
1円未満は切り捨てなので7円の配当がつきます。
この配当で50万円出資、10年後の配当金だと3979円になります。
決して大きな金額ではありませんが、メガバンクの預金金利が0.001%に比べたら、かなりお得ですね。
配当金はいつ貰えるのか

配当金っていつ貰えるの?
振り込みで貰えるの?
配当金は現金や振り込みで貰えるわけではありません。

配当金の貰い方は次のとおり!
受ける配当金は出資金に足されていきます(増資)。
どれくらい配当がついているかは、毎年決まった時期に配当率や配当金のお知らせが届きます。
またはサービスセンターに問い合わせたり、ネットのマイページ等からも確認ができます。
出資金は増やせるのか
出資金は色んなタイミングで増資することができます。

利用する団体によって、増資の方法やタイミングが異なるため確認が必要です!
店舗であればレジやカウンターで、宅配であれば発注時や電話等で連絡することで可能。
増資の方法も様々です。
- 毎月の利用料金と一緒に増資
- 店舗での買い物時にお釣りやポイントを増資
- 定期的に一定額を増資する貯蓄タイプ

団体によっては目標出資額まで増資を求められる場合もあります。
ご家庭にあった増資方法を選びましょう。
出資金は途中で減らせるのか
増資とは反対に減資といって、減らすこともできます。

出資金はゼロにできません。
一定の金額を残して返還請求することができます。
ただし注意点があります。
返還請求時の金額や期間は各団体によって違います。
長い場合だと返還請求から半年ほどかかる場合もあります。
生協を辞める時(脱退)
生協のサービスの利用を止めて組合を脱退する時。

何度も書いていますが、生協をやめる時に出資金は全額戻ってきますよ!
脱退の方法は大きく分けて2つ。
- 法定脱退 組合員が亡くなる、又は営業区域以外に引っ越し等
- 自由脱退 法定脱退以外の理由での脱退

法定脱退は本人の意思と違い、止む得ない場合ですね。

自由脱退とは、逆にもう生協は必要ないから使わないみたいな。
法定脱退以外の理由が当てはまります。
出資金の返還時期はどちらも各団体によって異なりますが、法定脱退で半月~1ヶ月。
自由脱退だと1ヶ月から長いと半年~1年ほどかかる場合もあります。

自由脱退の時の返還時期は、ほとんどが長い期間を必要としますので注意しましょう!
出資のリスク
出資のリスクは次の2点です。
- 出資金が戻らない
- 配当金がつかない
出資する以上、必ずあるリスクですがまず1つ目が出資金が戻らない場合。

利用している生協の経営が悪化して、経営破綻するような場合。
出資金が戻らない可能性があります。
この場合、団体が解散する前に近隣の団体に事業や組合員を譲渡してから解散するようになっています。
移管先の新しい団体に出資金を請求することができますので、その時は所属する団体と相談することになります。
生協は国のチェックの中で活動していますし破綻することは考えにくいので頭の片隅にでも留めておく程度で良いと思います。
もう1つ、配当金も経営状態によっては出ない場合があることも覚えておきましょう。

利益も出てないのに、配当に回るお金なんて無いですよね・・・
生協の経営が破綻する、なんてことは極めて考え難いこと。
頭の片隅に覚えておく程度で問題ないです。
生協の出資金 まとめ
生協を利用するには出資金が必須になります。
いざ生協を利用しようとしても、出資金について知らないことが多かったり全く違う内容を思い込んでる方が多くスルーされる方が多いようです。
出資金についてのまとめがこちら ↓↓↓
- 生協のサービスを利用するには組合に加入し出資が必要
- 出資金は脱退時に全額返還される
- 出資する金額は最低でも1口、金額は100円~2000円
- 出資金は最低1口以上が必要で、上限まで出資できる
- 所属団体の利益は配当金として受け取ることができる
- 出資の配当金は銀行より得である
- 出資金は増やしたり減らしたりできる。(増資・減資)
- 増資に手間や時間はかからない
- 減資や脱退時の返還請求は時間がかかる場合が多い
細かく見ていくとリスクはほとんどありません。
逆に銀行金利よりも高い配当が貰えるので、計画的に出資すればそれなりの金額を増やすこともできます。
もちろん最低限の出資でも大丈夫。

生協はとても便利なので利用しないのは勿体ないです!
本記事を読んで「生協を利用するのに返ってこない会費をとられる」といった誤解がなくなれば幸いです。
生活の役に立つ生協のサービス。
上手に利用すれば本当に生活が楽になります。
働くパパさん、ママさんの助けになりますように。
おわり
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