こんにちは、ろっしーです。
季節の変わり目がくると夏用タイヤと冬用タイヤの交換をしなければいけませんね。
NV350キャラバンのホイール交換の手順と大事なポイント、空気圧などの数値を詳しく案内します。

ジャッキってどこにかけるんだっけ?空気圧ってどれくらいだったかな・・・
私自身、年に2回の夏用・冬用のタイヤ、ホイール交換の時に締め付けトルクやジャッキアップのポイントを確認しながら作業してしまいます。
たまにしかやらない作業なので、どうしても忘れてしまう・・・
しかし間違える事ができない安全に関する大事なポイント。
ホイールの交換はガソリンスタンドや整備工場、カー用品店等のショップに頼むこともできます。
しかしホイール1本あたり1000円~2000円、車1台で4000円~8000円も費用がかかってしまいます。
決して大きな金額ではありませんが年に数回であれば節約したいところ。
ショップに依頼しても繁忙期(雪予報が出た後など)には長時間の待ち時間があったり、当日の持ち込みに対応してくれない時もありで交換が間に合わない時も。
事故やパンクなど万一の時の練習にもなりますので自分でやってみましょう。

NV350キャラバンユーザーさんのお役に立てると嬉しいです!
- 車載工具の収納場所・使い方
- 使用する工具
- ジャッキアップポイント
- タイヤの規定の空気圧
- タイヤの締め付けトルク
- ホイールの脱着の手順
画像付きで詳しく説明します。
NV350 キャラバンのホイール交換の手順
簡単に説明するとホイールを外して付け替えるだけですが、ちょっとした作業手順を間違えたりすると事故に繋がりますので注意が必要です。
手順はこちら。
- 作業道具の準備
- タイヤ止めをする
- 交換するホイールのナットを緩める
- ジャッキを上げる
- ナットを外しホイールを交換する
- ナットを仮止めする
- ジャッキを下ろす
- ナットを強く締める
- トルクレンチで規定トルクで締める
これで完了です。
作業時間は1本あたり約15分で、この作業を4本やります。

順番に画像付きで説明していきます!
NV350キャラバンの車載工具の場所
今回は車載工具も使うので最初に準備しましょう。
NV350キャラバンの車載工具の収納場所は助手席側のスライドドアの足元に入ってます。
工具が前側。中でバンドで止めてあります。
ジャッキが後側で少しジャッキを上げて動かないように止めてあるので緩めて取り出します。
ジャッキを上げる時に使うシャフトは三分割されているので、繋いで準備しましょう。
作業工具類の準備
最初に作業工具を準備しましょう。
準備する工具は次の通り。
- 軍手・作業グローブ
- 十字レンチ
- トルクレンチ
- ジャッキ(車載工具)
- タイヤ止め
作業用グローブor軍手

軍手か作業用グローブはできるだけしましょう!
汚れを防ぐだけでなく、不意な怪我を防ぐことができます。
十字レンチ
基本的にホイールの交換作業は車載工具でもできます。
しかし作業を効率良く楽にするには十字レンチは欲しいところ。
僕の場合ですが、車載工具の他に十字レンチ・トルクレンチ・タイヤ止めを買って用意しました。
アストロプロダクツという工具屋さんが安くて色々とあるので便利でオススメです。

楽天市場やAmazonなどの通販でも安く手に入るよ!
トルクレンチ
こちらがトルクレンチ。安い物で4000円くらいであります。これで十分です。
トルクレンチなんて普段は使うことの無い工具で馴染みがないかもしれません。
また、準備したトルクレンチにソケットが付いていない場合は別に準備が必要です。
NV350 キャラバンのホイールのナットは21ミリです。
トルクレンチについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にされてください。
トルクレンチの使い方を動画で見たい方はこちらをご覧ください。
ジャッキ
ジャッキは車載工具を使います。
車載工具のジャッキでも十分作業できるのですが、1本づつの作業になるので時間がかかってしまいます。
もし余裕があるのであれば油圧ジャッキを用意することをお勧めします。
ホイールを2本づつジャッキで上げられるので、かなり作業時間を短縮できます。
タイヤ止め
タイヤ止めは車載工具に一つ入ってます。
念の為に前後のタイヤを止めたかったので一つ追加で用意しました。
左が車載工具に入っているタイヤ止め、右が買ってきたゴム製のタイヤ止めです。
ジャッキアップするポイント
以外と分かりにくいのがNV350のジャッキアップのポイント。

新車に付いてくる説明書を見てもアバウトすぎて分からないよ!
ジャッキをかけるポイントは、基本的に自動車の底面は丈夫なところばかり。
壊れそうな所を避ければ大体ジャッキをかけても大丈夫です。
とは言え、はっきり分かれば間違いありませんので画像の場所を参考にジャッキアップしてください。
フロント部分は泥除けの裏側の赤丸の場所。
こんな感じになります。
リヤは画像のシャフトの丸で囲んだ場所。
ジャッキをかけるとこんな感じです。
ジャッキを使う時は平坦な場所で作業しましょう。
傾斜のついた場所だと車がバランスを崩したりして危険です。
タイヤの空気圧
NV350キャラバンのタイヤは乗用車と違い、荷物を載せるバン用タイヤなので構造も規定の空気圧も違います。
タイヤの空気圧はこちら。
- 前輪 350 kps
- 後輪 450 kps
純正のタイヤであれば運転席のドアを開た所にタイヤサイズと空気圧が記載されています。
※タイヤを社外の物に履き替えていたり分からなかった場合には上記を参考にしてください。
あくまでもバンタイヤの空気圧です。
それ以外のタイヤの場合はショップ等に聞いてください。
ホイールの締め付けトルク
NV350キャラバンのホイールの締め付けトルクは108nm(ニュートンメートル)です。
別の単位では11kgf/cm(キログラムセンチメートル)。
ニュートンメートルは、トルクやモーメントの単位です。記号で、N・mと書きます。トルクやモーメントは、
力×距離
で計算します。力の単位はN、距離の単位はmなどを使いますね。よって、トルクやモーメントの単位は、ニュートンメートル(N・m)になります。
いわゆる締め付ける力加減の単位です。
ホイールの締め付けも力任せに締め込むとナットやシャフトの破損の原因にもなります。
また、力が弱すぎるとナットが外れて破損したり、最悪の場合は走行中にタイヤが外れて大事故になる可能性もあります。
トルクレンチを使って規定のトルクでしっかり締めましょう。
プロが使う様なしっかりしたトルクレンチは数万円する高額な物ですが、ホイールの交換であればそこまでシビアじゃなくても大丈夫です

多少の誤差はあると思いますが安いトルクレンチでも十分です
ホイールの交換作業
工具等の準備が出来たら作業に入りましょう。
ホイールを外す・取り付ける時は作業の順番と注意点があります。
・ジャッキアップ前にナットを緩める(仮止めの状態)
・ジャッキアップしている時にナットを締め込まない

僕はここを注意しています。
車載工具のジャッキは一点だけで支えています。
ナットを緩めたり締め付けには凄く力が入るので(数十キロ)、もしバランスを崩すような事があれば大惨事です。
注意点を踏まえて作業を進めます。
タイヤ止めをする
タイヤ止めは作業をするタイヤの反対側に使います。

僕の場合ですが念の為に2本止めます
ナットを緩める
必ずジャッキで上げる前に緩めます。
何度も書いてますが、一番力が入る作業なのでバランスを崩してジャッキから落ちたりの事故を防ぐためにタイヤが地面に着いた状態でナットを緩めたり締めたりします。
ここではナットを緩めるだけで、完全には外しません。仮止めの状態です。
ジャッキで上げた時にホイールが動いて変にバランスを崩さないようにします。(手で外せるくらいに緩めておきます)
※画像の左に刺さっているソケットはロックナット用のソケットです。
ジャッキで上げる
先に書いた場所、泥除けの裏側のジャッキアップのポイントにジャッキをかけて上げます。
車載工具のジャッキは小さいのでしっかりかかっているか、注意してください。
※ジャッキで上げた後は大きな力はかけないようにする!
ナットを外しホイールを交換
ジャッキで上げたら、緩めたナットを取りホイールを外します。
交換するホイールに付け替えます。
ナットを仮止めする
ホイールが動いたり外れたりしないように、ナットを動かなくなるところまで締めます。
ここではまだ大きな力はかけません。
ジャッキを下ろす
ナットの仮締めが終わったらジャッキを緩めてタイヤを地面におろします。
ナットを強く締める
タイヤが地面に着いてしまえば力をかけても大丈夫ですのでレンチを使ってしっかり締め込みます。
後でトルクレンチで仕上げにしめますので、程々にしめます。
※ナットを締め付ける時は対角線上のナットを順番に締めるようにしましょう!
トルクレンチで規定のトルクで締める
最後にトルクレンチで規定の数値、108nmでナットを全て締めます。
※この時も対角線で締めること!
以上で1本完了です。
車載工具のジャッキを使う場合は1本ずつの作業になりますので、この作業を前後合わせて4本行います。
リアホイールのジャッキアップはこんな感じです。
カーショップや工具屋さんで売られている作業用の大きめのジャッキがあると便利。
前2本、後ろ2本とジャッキアップの工程が2回で済むので時間も早く済むしかなり楽になりますので余裕があれば準備したいですね。
ホイール交換のポイントと注意点
細かく書きましたが、準備をしっかりして安全に十分に気を配れば難しい作業ではありません。
車は重量が1トンを超える乗り物です。
何度も繰り返しになりますが、ジャッキアップする時などは十分に注意してください。
バランスを崩したりしてジャッキが外れたりすると本当に大変なことになります。
- ジャッキをかけるポイント
- ジャッキアップしたらバランスを崩さないように
- ナットを緩めたり締め付けはタイヤが地面に着いてから
- ナットの締め付けは対角線の順にする
- 空気圧・締め付けトルクは既定値でしっかりする
節約やパンクした時などの練習にもなります。
ぜひ自分で作業できるように頑張ってみてください。
最後に交換が終わったタイヤ。
保管場所は大丈夫ですか?
しっかり保管しないとタイヤをすぐダメにしてしまいます。
詳しくは参考記事をご覧ください。
おわり
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